コロンビア;世界に誇る最高級ブランド

初めて味わう本場のコロンビアコーヒーを飲んだ時、その非常に高い質の豆と味わいの豊富さに誰もが驚かされるであろう。

コーヒーの一大産地南米の一国であるコロンビアは、世界でも有数のコーヒー生産大国として知られている。隣国ブラジル、そして東南アジアベトナムに次ぐ世界第3位のコーヒー豆生産量を誇るこの国がコーヒー大国としてその地位を築き上げたのはその量によるものではない。他のコーヒー生産国を圧倒するその質の高さは、多くのコーヒーファンの間で世界ナンバー1と言わしめるほどである。

コロンビアコーヒー豆が世界で一番美味しいコーヒー豆と言われるのには大きく3つの理由がある。

まず一つ目にあげられるのが「アラビカ豆100%」という点であろう。コーヒー豆には大きく市販で販売されているもので2つの種類が存在する。アラビカ豆とロブスタ豆だ。一般的にアラビカ豆はそのフルーティな味わいと、すっきりとした口当たりからロブスタ豆よりも高品質とされている。また、その栽培も非常にデリケートであるため、農家の巧みな栽培技術と経験が必要となり、病気などで致命的なダメージを被ることも少なくない。そのため多くのコーヒー生産国ではアラビカ豆とロブスタ豆の両方を生産している。しかし、コロンビアで生産されるコーヒー豆は100%アラビカ豆という特異な状況になっており、他の地域に比べアラビカ豆生産に対するノウハウや技術が発達し、非常に質の高いコーヒー豆を生産する要因となっている。

二つ目に「気候と地形」が挙げられる。コロンビアは一年中比較的暖かい気候に恵まれており、寒い冬でも氷点下を下回ることが無いため、コーヒーの木が冬眠状態になり、実のなる季節に実が育たないという事態に陥ってしまうことがない。また、雨季と乾季が存在し、雨季にはコーヒーの木の成長期に必要とされる十分な雨も整っており、コーヒー豆栽培に必要な気候条件が揃っていると言える。加て、コロンビアには山岳地帯が多く、コーヒー栽培において重要な高い高度での栽培が可能で、肥沃な土地から得られる栄養素は、コーヒーの木の成長に欠かせないものとなっている。この気候と地形の条件がコーヒー栽培に最も適した環境をコロンビアにもたらしているのだ。

最後の理由としてあげられるのが、「ハンドピック」である。コロンビア農家では一般的に機械による豆の収穫を行わず、一つ一つの豆を農家の人が手で収穫を行っている。コーヒーの実は、木の枝部分に密集して成り、一つ一つの実が異なるタイミングで熟すことで知られている。一見効率の悪いハンドピックだが、この収穫の作業を機械で行ってしまうと熟した実とそうでない実の区別ができずに全てをまとめて収穫してしまう。この実の熟成度は豆の味にも大きな影響を与え、結果として同じロットのコーヒー豆で味の違いが大きく出てしまい、焙煎の結果も安定しないという事態が起こってしまうのである。コロンビアで行われているハンドピックは、彼らのコーヒー豆の質を支える上で最も重要な要素と言ってもいいのである。

このように、アラビカ豆100%生産による農業技術の発展と、恵まれた気候条件、地形、そして一つ一つ丁寧に行われるハンドピックによって、世界1のコーヒー豆と謳われるコロンビアコーヒー豆が誕生したのである。現在では、多くの農家が独自の手法で行う収穫のプロセスによって、コーヒー豆の味わいに大きな違いを生み出しており、同じコロンビア産であっても全く違った味わいのコーヒー豆として味わうことができるのである。今後も質の高いコロンビアコーヒーが市場で大きな存在感を示していくことは間違い無いと言えるであろう。

コロンビア コーヒー