コーヒー産地とコーヒーベルト

現代人にとって欠かせない生活の一部となっているコーヒー。今ではカフェやスーパー、自販機、ネットでもコーヒーを手に入れることが可能となっている。しかしその産地に関してはあまり深く考えたことはないという人が多い。もちろんブラジルやケニアなどの国はコーヒーのイメージが強く、某大手コーヒーショップでもその名前をよく見かける。しかし、ブラジルやケニア以外にも多くの国で生産されているコーヒーのほとんどは日本に入っていない、もしくは入っていても少量で出会うことが少ないのである。育つ土地や環境など様々な条件によってその味わいに大きな違いが出るコーヒーは、それぞれの国独自の味わいがあり、それがコーヒーの面白いところである。では実際にコーヒーはどの地域で生産されているのか。まずはコーヒーが育つ条件について紹介していく。

コーヒーの生育条件

意外に知られていないものの、一般的にカフェなどで飲むコーヒーはほとんどがアラビカ豆という品種のコーヒーである。このアラビカ豆は他のコーヒー豆の品種の中でも特にデリケートということで有名である。そのため、コーヒー生産だけで生計を立てられない農家などでは比較的栽培の容易なロブスタ豆という豆を栽培し、開いた時間を利用し出稼ぎに出る。このロブスタ豆は多くの場合、缶コーヒーなどに使用される。代表的なものはベトナムコーヒーで使用される練乳をたくさん入れて飲むあのコーヒーである。ただしロブスタと言っても下記の条件を満たさないとアラビカ同様に身が育たないので、コーヒー豆の生産はかなり手間がかかると言っていい。

育成に必要な条件

上記の4条件がコーヒー生産における最も重要な要素とされている。これら全てを満たす地域でしか美味しいコーヒー豆を生産することはできない。

コーヒーベルト

上に挙げた条件を満たす地域は赤道から南北に23.5度以内に広がる国々であり、この地域を通称”コーヒーベルト”と呼ぶ。このコーヒーベルトは約70ヵ国にわたって広がっているものの、その中でコーヒーの主要生産国と言われているのは45ヵ国となっている。気象条件に加え、土壌や、標高などの条件もクリアする必要があるためである。

主要生産国一覧

下記が主要なコーヒー豆生産国である。聞いたことのない産地や意外な産地も多くある、それぞれの国がそれぞれの色を持ったコーヒーを生産している。

ブラジルベトナムコロンビアインドネシア
エチオピアホンジュラスインドメキシコ
ペルーウガンダガテマラニカラグラ
中国マレーシアコートジボワールコスタリカ
タンザニアパプアニューギニアケニアタイ
エルサルバドルベネゼーララオスフィリピン
カメルーンルワンダエクアドルコンゴ民主共和国
ブルンジマダガスカルギニアハイチ
ドミニカ共和国トーゴキューバイエメン
ボリビアパナマシエラレオネアメリカ
アンゴラマラウイリベリアジャマイカ

コーヒーの生産にはあらゆる条件が必要となっており、今後もこのコーヒーベルトに所属する国々がコーヒー業界を席巻していくことが予想される。それぞれの地域、それぞれの農園で現れる違いにも注目してコーヒーを楽しむとまた一つコーヒーの世界の深みを味わうことができるのではないだろうか。