カッピングにおいては、淹れる人のスキルによる味わいの違いがでないようにすることが重要である。また、一つ一つのカップを時間をかけて淹れるというのは、カッピングにおいては重要ではない。多くのカップを簡単に早く淹れるというの方がカッピングには必要なのである。カッピングの淹れ方は下記の通り
①豆を挽く:大きさはfineからmidium fineほどの細かさに挽く。挽いた豆はそれぞれカップの中に入れていく。
②お湯を入れる:それぞれコーヒーの入ったカップにお湯を濯いでいく。お湯を注いだら、4分ほどそのままおいておく。
③clean-up:4分経つとコーヒーのかけらがカップの上部に溜まってくる。コーヒー全体を3回ほど優しく混ぜた後、浮いているアクの部分を取り除く。
ここで重要となってくるのが、コーヒーとお湯の比率である。カッピングにおけるおすすめの比率はお湯1Lに対して、コーヒー豆75gである。例えば、250mlほどのカップを使用しているのであれば、お湯200mlとコーヒー豆12gが理想の比率である。コーヒー豆は通常お湯を入れた際に4倍ほどに膨らむので12gでも40-50gほどになる。万が一同じサイズのカップが複数ない場合には、最も小さいカップに量を合わせるか、それぞれ異なる量でも同じ比率で淹れてあれば問題はない。
またコーヒー豆の量に関しては、できる限り正確に入れることが望ましく、目標の重さから誤差0.1g以内が理想的である。例えば、12gのコーヒー豆を淹れるとすると、11.9〜12.1gの間で重さを調整したい。また、コーヒーを挽く前と後で重さが変わることがよくあるので、挽いた後に重さを確認することを忘れないようにする。また正確なカッピングを行う上では、コーヒー豆を淹れたらパッケージなどその豆に関する情報は遮断することが必要。豆の事前情報などはその豆の味わいへの率直な感想に影響をもたらしてしまうためである。