La Sierra, Colombia

平和を勝ち取るファーメンテーション

Fermentationプロセスは近年のコーヒー界において革新的な製法である。これまでのNatural, Washed, Honeyといったメジャーなプロセスとは違い、複雑かつ煩雑な製法により作り出されたその味わいは、今までのコーヒーとは全く違う新しいコーヒーの概念を生み出している。同じFermentationプロセスでもその手法は多岐にわたり、味わいに大きな違いをもたらしている。そんなFermentationプロセスを取り入れ、コーヒー界に衝撃を与えているコロンビアの小さくのどかな街がラシエラ(La Sierra)である。

ラシエラは、コロンビア北西メデリン市の東に位置する小さなコミュニティである。ラシエラの高い山々から見下ろせるダウンタウンの景色は、メデリンのような大きな街の近くに存在するとは信じられない様な光景である。澄んだ空気と、圧巻の景色の前では、時間はゆっくりと流れ、メデリンでの喧騒は全く感じることができないほどのどかな場所である。

しかし、このラシエラは常に平和な土地と言うわけではなかった。近年まで、ラシエラは暴力と抗争の絶えないレッドゾーンとして多くの人々から嫌悪されてきたのだ。現在でも、当時のラシエラに対する暗いイメージから、ラシエラに行ったことがあると話すと地元のメデリン市民は驚きと不安の表情でいっぱいになるほどだ。

ラシエラのこの様な状況を変えた要因の一つとしてあげられるのは、彼らのコーヒー豆生産にあるだろう。ラシエラ産コーヒー豆が世間から注目を浴びるにつれ、コミュニティは大きく成長し、コーヒー豆産地としてその地位を築き上げた。コミュニティの成長とともに、暴力や抗争は次第に減少し、現在の平和でのどかな土地へと変化していったのだ。

ラシエラで収穫されたコーヒー豆には彼らの暗い過去から、現在の平和でのどかなラシエラに繋がる歴史と社会の躍進が詰まっている様に感じられる。革新的なFermentationプロセスで生産されたラシエラ産コーヒー豆は、彼らのコミュニティ復興への想い、そして歩んできた道のりを味わい知ることができるであろう。

ラシエラ産コーヒー豆